
週1で間借りカレー屋をやろう|副業から独立までの道筋
「カレーを仕事にしたい。でも、店を借りる資金も、本業を手放す覚悟もまだない」——そんな人にこそ、週に一日だけの間借りカレーがあります。国民食と呼ばれるカレーは、少ない設備投資で始められ、個性も出しやすい料理です。銀座のスナックを間借りして始め、ファンを育てて独立した店もあります。本記事では、週1で試しながら独立までの道を描く方法を、準備・収支・固定客づくりまで解説します。
この記事を読んで欲しい人
- 本業を続けながら、カレーで副業を始めてみたい人
- いきなり店舗を借りる前に、設備投資を抑えて自分のカレーが通用するか試したい人
- 将来は独立店舗を持ちたいが、物件が出るまでの間に、実績とファンを育てておきたい人

なぜカレーは間借りに向いているのか
国民食だから、お客様の層が広い
カレーは国民食と呼ばれ、年齢や性別を問わず好きな人が多い料理です。ランチに選ばれやすく、何度食べても飽きにくい人もいます。ファンになってもらえる入口が広いため、初めての営業でも、お客様に「食べてみよう」と思ってもらいやすい点が強みです。
少ない設備投資で始められる
カレーは基本的に、鍋とコンロ、冷蔵設備があれば作れる料理です。JIN-TANOのキッチンにはガス台、冷蔵庫、冷凍庫、スチームコンベクションオーブンが備わっているため、設備を一から買いそろえず、まず一皿を提供するところから試せます。前日までに仕込みを進めやすいので、本業のある人でも、週に一日の営業に向けて準備を組み立てやすい料理です。
バリエーションを出しやすく、自分らしさが伝わる
スパイスの配合、ベースの肉や野菜、辛さ、トッピングの組み合わせで、同じカレーでも味は大きく変わります。欧風、スパイス、キーマと切り口を変えれば、作り手が自分だけの一皿として個性を打ち出せます。メニューを絞っても、味の違いで覚えてもらえるのが、カレーの強みです。
このセクションのまとめ
- カレーは国民食で、幅広い層のお客様に受け入れられやすい
- ランチに選ばれやすく、ファンになってもらう入口が広い
- 鍋とコンロが基本で、少ない設備投資で始められる
- 前日までに仕込みを進めやすく、本業と両立しやすい
- 配合や具材の組み合わせで個性を出しやすく、メニューを絞っても覚えてもらえる

週1の間借りカレーに必要な準備
最初に確認する、食品衛生と保健所の手続き
営業を始める前に、必要な資格や届出を確認します。JIN-TANOでは、営業内容に応じた衛生管理や保健所への届出が、利用者ごとに必要です。食品衛生責任者などの要件は、提供内容や営業形態によって変わるため、早めに保健所へ相談しておくと安心です。間借りの基本的な仕組みは、ピラー記事(週1で間借りフード副業をやろう)で解説しています。
看板の一皿に絞り、味を再現できる形にする
最初は、看板となるカレーを1種類に絞るのがおすすめです。品数が多いと、仕込みも提供も複雑になり、食材が余る原因になります。あわせて、スパイスや具材の分量、煮込み時間をメモに残し、毎回同じ味を出せるレシピに整えておきましょう。目分量のままだと、営業のたびに味が変わり、再来店したお客様が戸惑うことがあります。品数を増やす代わりに、トッピングで変化をつけます(詳しくは固定客の節で解説します)
仕込み量と持ち込む道具を決める
仕込み量は、売れ残りが出にくい少なめの数から始め、反応を見ながら調整します。キッチンの設備を確認したうえで、不足する道具や、慣れた自分専用の鍋・計量器具、食器、容器を持ち込みます。前日までにできる作業と当日に行う作業を分けておくと、本業がある人でも、無理なく営業日を迎えられます。
このセクションのまとめ
- 営業前に、必要な資格や届出を保健所に確認する
- 衛生管理や届出は利用者ごとに必要で、条件は営業内容によって変わる
- 最初は看板の一皿に絞り、品数を増やしすぎない
- 分量と手順を記録し、毎回同じ味を出せるレシピにする
- 仕込み量は少なめから始め、前日と当日の作業を分けて準備する

収支のリアル:週1の間借りカレーで手元に残る金額
一日の収支を、仮の数字で試算する
考え方は「売上−食材費・容器代−利用料」です。JIN-TANOの利用料は3か月合計24,000円なので、約12回営業すると1回あたり約2,000円です。客単価1,200円で15食売れた場合、売上は18,000円。食材費・容器代が1食約450円とすると約6,750円かかり、手元に残るのは約9,250円です(※数字はすべて仮定です。ご自身の原価で置き換えてください)。
損益分岐点は「何食で利用料を回収できるか」
この例では、1食あたり約750円が手元に残るため、利用料2,000円は3食売れれば回収できます。まずは、この「最低ライン」を知っておくと、仕込み量を決めやすくなり、客足が伸びなかった日の赤字も小さく抑えられます。
仕込みや移動の時間も含めて判断する
売上から費用を引いた金額が、そのまま「稼ぎ」ではありません。仕込み、買い出し、片付けにかかる時間も、営業の負担です。また食材が余ると、その分が費用になります。トッピングを含め、仕入れ量は売れた数に合わせて調整しましょう。最初は利益が大きく出なくても、実績とファンを育てる期間と考え、続けられる営業日数を見極めましょう。
このセクションのまとめ
- 収支は「売上−食材費・容器代−利用料」で考える
- JIN-TANOの利用料は、約12回営業で1回あたり約2,000円が目安
- 試算例(客単価1,200円・15食)では、手元に約9,250円が残る
- この例の損益分岐点は、約3食で利用料を回収できるライン
- 仕込みや移動の時間も含めて、続けられる営業日数を判断する

ファンを作ってから独立する|間借りはテストマーケティング
銀座のスナックの間借りから、独立店舗へ
知人に、銀座のスナックを間借りして始めた店があります。その店は、間借りの期間に十分なファンを育ててから、独立店舗をオープンしました。最初から店舗を構えると、家賃を払いながらお客様を探すことになります。間借りなら、固定費を抑えつつ、味が通用するか、どんな人が通ってくれるかを確かめられます。
廃業が多い飲食だからこそ、試してから決める
飲食業は、廃業の多い業種といわれます。だからこそ、本業を続けながら、実際のお客様を相手に試せる間借りは、独立への数少ない現実的なやり方の一つです。味、価格、量、告知を見直しながら「続けられる」という手応えを得てから動けば、判断を誤るリスクを減らせます。
続けても、独立しても、どちらも成功
週1の間借りを長く続けるのも、機が来て自分の店を持つのも、どちらも一つの成功です。ファンと実績があれば、物件の情報が届いたときに、すぐ動ける状態になります。
このセクションのまとめ
- 間借りで十分にファンを育ててから、独立店舗を開いた例がある
- 最初から店舗を構えず、固定費を抑えて味と客層を確かめられる
- 廃業の多い飲食では、試してから決めることがリスクを減らす
- 本業を続けながら試せる点が、間借りの大きな強み
- 続けるのも独立するのも、どちらも成功といえる

固定客の作り方|曜日が目印、口コミがつなぐ
毎週同じ曜日に開けて、覚えてもらう
「毎週水曜日のカレー」と決めれば、お客様は予定に入れやすくなります。同じ曜日、同じ時間に営業を重ねるうちに、「あの曜日に行けば、あの人のカレーが食べられる」という記憶に変わります。週1という少ない営業日は、弱点ではなく、覚えてもらうための目印になります。
口コミで知った人が、確かめられる場所を用意する
高浜市のような地域では、検索して知らない店を探すより、知人から店の話を聞き、名前を覚え、後から詳しく調べる人も多くいます。営業日、メニュー、場所、売り切れの有無を、SNSなど一か所にまとめておきましょう。口コミで店を知った人が検索したときに、すぐ分かる状態にしておくことが、来店につながります。
メニューは増やさず、トッピングで「また来たい」をつくる
メニューを沢山そろえるのは理想ですが、仕込みも提供も手間と時間がかかります。そこで品数は増やさず、トッピングに工夫を凝らしましょう。カレー本体の作り込みに手間をかけられるので味の完成度が上がり、お客様は「次はあのトッピングにしよう」と考えます。それが、再来店の理由になります。追加料金を付ければ、客単価の底上げにもなります。
トッピングは、在庫の回転まで考えて選ぶ
トッピングは、同じ食材を複数の組み合わせに使い回せるものを選ぶと、在庫が回りやすくなります。仕込み量は少なめから始め、営業後に「どのトッピングが何個出たか」を記録して、次回の仕入れに反映しましょう。食材を使い切れず余ると、その分がそのまま費用になります。
このセクションのまとめ
- 毎週同じ曜日・時間に営業し、少ない営業日を覚えてもらう目印にする
- 地域では、口コミで知った人が後から検索して確かめる流れが多い
- 営業日・メニュー・場所・売り切れ情報を一か所にまとめて発信する
- 品数は増やさず、トッピングの工夫でメインの作り込みと再来店の理由を両立する
- トッピングは在庫の回転を考えて選び、売れた数を記録して仕入れに反映する

物件を待つ間も営業を止めない
独立したくても、物件はすぐに見つからない
高浜周辺では、独立したい気持ちがあっても、物件が見つかるまでに半年から1年かかることがあります。その間、営業から離れると、仕込みの感覚や提供のスピードが鈍り、せっかく育てたファンも離れてしまいます。
週1の営業が、腕と信頼を保つ
週に一日でも店を開き続ければ、腕を落とさず、常連のお客様とのつながりも保てます。常連のお客様がついていれば、立地や物件の条件が完璧でなくても、その不利を補えます。また、営業している人のところには、地域の人から物件の話が届くこともあります。JIN-TANOで営業していた「まぜおにCafé」が移転する際も、オーナーが移転先の物件を紹介しました。
待つ間の過ごし方は、別の記事で詳しく
物件を待つ間の営業の続け方や、居抜きとの付き合い方は、「週1でランチ営業をやろう|居抜き物件を待つ間に、腕と常連客を育てる」で詳しく解説しています。
このセクションのまとめ
- 物件が見つかるまで、半年から1年かかることがある(高浜周辺の実感)
- 営業から離れると、腕とファンの両方が離れやすい
- 週1の営業が、腕と常連客とのつながりを保つ
- 営業している人のところに、物件の話が届くこともある
- 待つ間の過ごし方は、ランチ営業記事で詳しく解説する
JIN-TANOで始める週1の間借りカレー
キッチンの設備と利用料
JIN-TANOのレンタルキッチンには、ガス台、冷蔵庫、冷凍庫、スチームコンベクションオーブンを備えています。カレーの仕込みと提供に必要な基本設備が整っているため、まずは自分の鍋や計量器具、食器を持ち込んで、一皿を提供するところから始められます。利用料は3か月合計24,000円で、初月はフリーレントです。
曜日と時間帯を選んで借りられる
キッチンは、曜日に加えて、ランチ、カフェタイム、ディナーという時間帯ごとに利用できます。ランチ7枠、カフェタイム7枠、ディナー7枠があり、カレーならランチ枠で、毎週同じ曜日に営業する形が組みやすいでしょう。営業内容に応じた衛生管理や保健所への届出は、利用者ごとに必要です。
続ける道も、次の店を持つ道も相談できる
JIN-TANOは、建材に関わる事業者が運営しており、地元不動産会社とも協業しています。週1の営業を続けるのも、機が来て自分の店を持つのも自由です。独立を考える段階になれば、物件探しやリノベーションの相談もできます。

起業・副業の相談はJIN-TANO
まずは小さく初めてみよう。 頭の中だけで考えていても始まりません。話をしてみて、行動してみて、多くの気付きが有ります。 まずは、気軽にお問い合わせください。
編集後記
「自分のカレーを、誰かに食べてもらいたい」。その気持ちはあっても、本業や資金、失敗への不安で、最初の一歩が出ない方は少なくありません。その迷い、よくわかります。でも、週に一日なら、今の生活を変えずに試せます。まずは一皿、一つのトッピングから。食べてくれた人の「おいしい」が、次の営業日を、そしていつかの自分の店を連れてきてくれます。あなたのカレーを、待っている人がいます。